有担保ローンと無担保ローンの違い
金利や借入金額など、少しでもいい条件で借入を行いたい場合は「担保」に注目してみましょう。
担保とは債務者(お金を借りた人)が、債権者(お金を貸した人)に借りたお金が返せなかった場合に引き渡す補償のようなものです。
一般的には人的担保ならば「保証人」、物的担保ならば「不動産」が担保として用いられます。
例えば不動産を担保に入れてお金を借り入れる場合、それは有担保ローンです。
担保があるかないかによって、カードローン選びの際に重要視される「金利」「借入限度額」「借入期間」の面で大きな差が現れるので、その違いをしっかりと理解しておきましょう。
今回は「銀行系カードローン」に焦点を当てて考えていきます。
金利
「有担保ローンの方が金利が低い」です。銀行系の無担保カードローンは一般的な金利が「5~14%程度」に設定されています。
一方で有担保になると最大で5%ほど低下して、「2~9.7%」ほどに抑えることが可能です。
借入限度額
「有担保ローンの方が借入限度額が高い」です。
無担保ローンの場合は「10~500万円前後」、多くても1,000万円までの設定が多いですが、有担保ローンになると最大で「1億円まで」というローンが数多く用意されています。
借入期間
「借入期間は有担保ローンの方が長い」です。
そもそも無担保ローンは自動更新の契約がほとんどで、具体的な返済期間は決まっていません。「借りては返す」を繰り返すため、長くても数年程度で完済が行われます。
一方で有担保ローンは「20年や30年」といった長期的な借り入れを想定されているのが一般的です。
無担保ローンのメリットは?
有担保ローンと無担保ローンの違いを見ていると、金利、借入限度額、借入期間の面で有担保ローンのメリットが大きいように感じました。
しかし無担保ローンが悪いわけではありません。
同じ目線で商品を比較するためにも、無担保ローンのメリットについても考えていきましょう。
審査期間が短い
「無担保ローンは審査期間が短い」です。
有担保ローンの場合は借入主の個人的な年収や金属情報の他に、担保に入れる不動産の査定が行われるため、審査期間が長くなる傾向にあります。
諸費用がかからない
「無担保ローンは手数料が抑えられる」傾向にあります。
不動産を担保にした場合は「抵当権」を定める必要があります。
物件の登記において、司法書士費用など諸費用が発生してしまうのです。
自分にあったローンを選ぼう
有担保ローンと無担保ローンの違いは「担保」の有無にあります。
しかしあれば良い、なければ悪いというわけではありません。
ご自身のお借入計画に見合ったローンを選ぶことが大切です。
お手持ちの不動産の状態やお借入計画を十分に吟味した上で、最適なローン商品を選んでみてはいかがでしょうか。